④夫に理解を得られるまでの日々
昨日、公開の『劇場版 鬼滅の刃』を観に行きたくてウズウズしています。
りんちゃんと2人で「アレクサ〜!リサの紅蓮華かけて〜!アレクサ〜!リサの炎かけて〜!」とお願いして映画館に行けない悔しい気持ちを歌って踊って発散しています。
さて今回は、夫に理解を得られるまでの日々についてお話ししたいと思います。
夫はとても温厚な性格で、私のような爆弾女とよく結婚したな〜と思うほどの優しいメガネくんです。
そんな夫も、何においても敏感なりんちゃんに少し違和感を感じていたようです。
それを確信に変えたきっかけは、ジジが勧めてきた発達障害の検査の話でした。
ジジは新生児の頃から見抜いていたようで、「これから先、子どもと親は一生を通して発達障害と付き合っていくことになるから、家族3人で話を聞きに行きなさい」と言ってきました。
夫は、まだ3歳前だし早いんじゃないの?とあまり乗り気ではありませんでした。
検査の予約は数ヶ月待ちが当たり前で、私としては早く検査を受けたかったので、半ば強引に休みを取ってもらい3人で病院へ行く事にしました。
夫は「発達障害じゃないですよ」と言われることをほんの少し期待しつつ、覚悟を決めて病院へ向かっていたようです。
検査結果は、『自閉スペクトラム症とADHD注意欠陥多動性障害の特性あり』という診断でした。
夫はほんの少し悲しそうな顔をしているように見えました。
私も覚悟を決めて病院へ行きましたが面と向かって診断名を言われ、フラッとしてしまったことを今でも覚えています。
診断されたことは、まるで親子3名が死刑宣告されたようにも感じましたが、診断の有無に関わらず、りんちゃんは昨日と変わらず、今日も明日もまだ自分のことを理解できずに生きていかなければならないとも思いました。
診断を受けたことのメリットは、りんちゃんに起きている「生きにくさ」に親として真正面から向かえるようになったことです。
主治医の先生は、「まだまだ伸び代があるからこれからどう育てていくかが重要だ」とおっしゃっており、帰り道、夫と私はりんちゃんのためにできることを精一杯やってあげようと誓いました。
夫婦であると同時に戦友として絆を深めました。
発達障害について調べると、
・家族が認めない
・家族の理解がない
・親として受け入れられない
という意見を目にします。
“自分の子どもが強いこだわりを持って生まれてくるわけがない”
と信じたい親の気持ち痛いほどわかります。
もしも、発達障害でなければ…と思ったことは数え切れないほどあります。
ただ、そういう考えが生まれたのは、りんちゃんと本気で向き合うようになったからなのではないのかなと思っています。
子どもに対して何の感情もなく過ごしていたら、発達障害でなければという考えは出てこなかったと思います。
もっとこうなってほしい、もっとこうしてほしい、という期待が強くなったから。
そして、本気で向き合うために欠かせないのは、家族の理解と支えだと思います。
誰からも理解されずに過ごしていたら私は今どうなっていたか想像するのも怖いです。
我が家はありがたいことに周りの方の理解がある中でりんちゃんを育てることができています。
こんなに恵まれた環境は奇跡としか言いようがありません。
夫を始め、家族や周りの方には本当に感謝の気持ちででいっぱいです。
夫とは戦友とかっこいい表現をしてますが、お互い頑張り過ぎて八つ当たりし、ケンカすることもあります。
そのほとんどは私が一方的に怒ってます…。
夫よ…すまん。