①発達障害に気づくまで
今回は、りんちゃんが発達障害だと気づくまでのお話しをしたいと思います。
発達障害とわかったのは2歳11ヶ月の頃でした。
それまで私は『発達障害』という言葉すら知らずに生きてきました。
初めての子ということもあり、よく泣く、置いたら起きる、夜泣きがひどいというのは当たり前のことなのかな?ぐらいにしか思っていませんでした。
でも、それが発達障害によるものだということに全く気づいておらず、ただただ何で寝ないの?何で泣き止まないの?何で置いたら起きるの?とイライラする日々を送っていました。
その頃、特に気になったのは音にとても敏感だったことです。
夜中、仕事から帰ってくる夫が開ける扉の音で目を覚まし泣いてしまうことが多々ありました。
夜泣きもひどく、30分ごとに泣いては授乳の繰り返し。
断乳する2歳まで2時間まとめて寝られたらいい方でした。
1歳4ヶ月の頃、夫の転職で東京から北海道へ引っ越したのですが、ぐっすり寝ているはずのりんちゃんが夜中いきなり泣き出し、自分の椅子まで泣きながら移動して何をしても泣き止まない日々が続いたことがありました。
お腹が空いてるわけでもなく、どこか痛いわけでもなく、原因不明でどうしていいかわからず、毛布にりんちゃんを包んで寒空の下、アパートの外で子守唄を歌いながらゆらゆらと抱っこし寝かしつけをしていました。
それでもダメなら夜中だろうが明け方だろうが車に乗せドライブをしたこともあります。
心のどこかでこれは普通じゃないのではないか?と考えるようになっていましたが、あの頃の私はただひたすら、りんちゃんのために無我夢中で子育てすることしかできませんでした。
もし、あの頃の私に会うことができるなら「毎日、りんちゃんのためにがんばっていてえらいね!肩の力を抜いて!」と労いの言葉をかけてあげたいなと思っています。
初めての子育てで前例がないと、自分の中で違和感を感じるまでに時間がかかるため、発達障害ということに気づかずイライラしながら子育てをしている方は世の中にたくさんいるのではないでしょうか??
私の場合、ジジの提案がなければ今でも育てにくさと戦って、りんちゃんのことを頭ごなしに怒鳴りつけることしかできなかったと思います。
気づくキッカケをくれた周りの人たちには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
なので、私も微力ながらではありますが、同じ思いで辛い子育てをしている方の助けになれたらいいなと心から思っています。