【あじゅの子育て日記】発達障害の息子が教えてくれたこと。

私の息子は発達障害(自閉スペクトラム症+ADHDの特性あり)を持って生まれました。そんな愛すべき息子との日々や、家族の成長を一生懸命書いています。

今日のできごと

 

晩ごはんの後、スマホで釣りゲームをしていたりんちゃん。

 

いきなり「ちょっと!待って!ついにきた!釣りたい!釣りたい!」と久々の激レアフィッシュのヒットに大興奮していました。

 

そんな中、ジェムも340個あるから釣れなくてもリトライできるでしょうと私はのんきにおニューのフライパンで焼いた餃子を食べていました。

 

ですが、その激レアフィッシュのリトライには500個のジェムが必要だった…。

 

 

 

チーーーーーン。

 

 


「釣りたい!釣りたい!」とギャンギャンギャン泣きのりんちゃん。

 


てっきり使って足りないのかと思っていたため「使っちゃったんでないの?」と聞いたら「使ってない!ママが使ったからなくなった!!」とさらにギャン泣き。

 


私の右太ももと右手の甲を何度も叩き殴ってきました。

真っ赤っかになり、ヒリヒリと痛かったです。

 


こういう時は「痛い!」とか「釣れないものは釣れない!」と怒って抑えようとしてもダメだなと思い、とりあえず気が済むまでやらせて様子を見ていました。

 


少し冷静さを取り戻したりんちゃんは私に向かって「また来たら教えて!!」と目の前で何度も怒鳴りつけてきました。

 

ここすごい。

「今釣りたい!」から「また来たら教えて!」に切り替えている。

 

と考えながら、3回目に怒鳴られた時、なぜか笑いがこみ上げてきて笑ってしまったらりんちゃんも連られて笑っていました。


自分も笑ってたのに、笑ったのが悪いとまた叩いてきたので「りんちゃんは叩いて楽しかったり、嬉しかったりするの?」と聞いてみると首を横に振って「ごめんね」と泣きながら謝ってきました。

 


きっと叩きたきくて叩いてるわけではなく、どうしようもない怒りを何かで発散しないと気が済まないんだと思います。

 


そっとゲームをやめたけど、まだ怒っていて「ママなんか大嫌い!ママのせいだ!」と言ってきました。

悲しくなった私は「そっか…ママいない方がいいか…」と言ったら「やだーーーー!ごめんね」と謝ってきました。

 


どっち?どうしてほしいの?とちょっと困惑しました。

 


少し離れた場所で1人遊びを始めたのでニコッと微笑みかけたら、それが悪いと床にジャンプかかと落としを炸裂させ、さらに私のことも叩いてきました。

 

 

さすがに、暴れ過ぎだと判断したパパが「アレクサ鬼呼んで」と助けてくれました。

鬼を呼ばれたくないりんちゃんは「ごめんね!!」と泣いていました。

 

これは違う。

鬼を呼ばれたくないから謝るではなく、かかと落としをしたり、ママを叩いたから謝るってことに気がついてほしい。

 


鬼への恐怖心で切り替えスイッチが入ったのか、そこから怒ることなくブロックで作ったオリジナルのレアフィッシュの紹介を始めご機嫌を直しました。

 

 


ここまで約10分。

 

 


切り替えるのに暴力が必要なこと以外は、時間も短くなってきていてだいぶ成長したように感じます。

 

 

私たち親もまだまだ未熟なので鬼の力を借りなければ、りんちゃんの怒りを鎮めることができず、とてももどかしいです。

 

 

何か別のいい方法でスパッと切り替えられるよう実験を重ねていきたいと思います。

 

ちなみになのですが、少ししてから2人でお風呂に入った時「さっきのさ、緑の魚(激レアフィッシュ)この前りんちゃん間違って売っちゃったんだよね…」とまさかの告白。

「だからなかったのかー!」と言うと「りんちゃん間違って売っちゃったの」と申し訳なさそうに言っていました。

 

間違えて売ってしまった魚だったから、なおさら釣りたかったのかもしれません。

 

次はリトライできるようママはせっせとジェム集めを頑張るよ…。

⑥助けてくれた人々との出会いと感謝

 

お砂場セットを新調したので公園へ行ったら改装中で遊べず…。

「パパがズルいからだ!パパのせいだ(パパは何も悪くないのに)!!」と買ったばかりのスコップを道に投げ、車に乗ってダッシュボードをバコバコ蹴って暴れていました。

 

さすがに公園の改装まで想定できません…。

急な予定変更への切り替えはまだ苦手なようです。

 

 

 

さて今回は、育児に自信がなく、イライラしてばかりだった私を助けてくれた人々との出会いと感謝について投稿したいと思います。

 

 

子育て広場に通う回数を週1回に変えた頃でした。

 

同じタイミングで初日だった方との出会いが私の子育てをよりよいものに導いてくれました。

 

その方は数ヶ月通ったあたりで、デイサービスにお子さんを通わせるため子育て広場へ来られなくなると話していました。

 

勇気を振り絞りその方に「デイサービスとは何ですか?」と声をかけてみました。

すると、発達支援サービスのことで子どもだけ預かる保育園のようなものですと説明してくれましたが、もっと詳しい話を聞きたかったので連絡先を交換しました。

 

同じく発達障害の子どもを持つ親として悩みも似ていて、しかも子ども同士が同じ誕生日という衝撃の事実も発覚し、私はこういうのを運命の出会いって言うんだなぁとしみじみ思いました。

 

通っているデイサービスに空きがあるから役所で手続きをして来た方がいいですよと背中を押してもらい、無事デイサービスに通う許可がおりました。

 

あの時、勇気を振り絞って声をかけず、デイサービスの存在を知らないまま過ごしていたらと思うと、りんちゃんには申し訳ないですがゾッとします…。

 

デイサービスの先生方もりんちゃんのことをとても理解してくれていて本人も毎日行きたがるほど心のより所になっているようです。

 

正直、子どもを預けることで私自身が、周りの人から楽をしているのではないか?と思われるのが嫌で預けることを躊躇しました。

ですが、お母さんの心の天気は子どもに影響すると私は思うので1人の時間の確保はとても大切なことだと思います。

 

その時間を作るきっかけをくれた全ての人に、言葉では言い表せないほど感謝の気持ちでいっぱいです。

⑤前向きになるまで

 

今日は夫と付き合い始めて10年の記念日でした。

あちこちお買い物デートをして、お昼はちょっと高級な回転寿司へ行きました。

ハルちゃんのオムツを替えてる間に、私の好きなお寿司を注文してくれたり、お茶を入れてくれたり、夫の優しさをしみじみ感じました。

これからも思いやりを大切に、にぎやかで楽しい毎日を過ごしていきたいなと思っています。

 

 

 

さて今回は、発達障害と診断を受け、どのようにして前向きになっていったかを投稿したいと思います。

 

 

発達障害だと気づく前のことです。

 

出産してすぐは夫の仕事の都合で東京に住んでおりましたが、息子が1歳4ヶ月の頃、夫の転職を機に北海道へ引っ越してきました。

 

その頃も育てにくさと戦っておりました。

 

 

そんな時、1歳6ヶ月健診のお知らせが届きました。

初めての場所も苦手で、人も多く刺激がとても強かったため、泣いて泣いて大暴れでとても大変な思いをしながら健診を受けました。

 

そんな様子を見ていた保健師さんに声をかけていただき個室に通され、お話を聞いてもらうことになりました。

 

育てにくさや育児に対して自信がないことなど溜まっていた思いを伝えたところ、子育て広場へ参加してみませんか?とすすめられました。

 

 

今のこの状況が少しでもよくなるならと、わらをもすがる思いで参加を決意しました。

 

最初は月1回、慣れててからは週1回に増やしてもらいました。

 

りんちゃんのためと言いながら私自身、誰かに話を聞いてもらいたい気持ちの方が強かったのだと思います。

先生方がとても親切で、りんちゃんの特性をよく理解してくださっており、私にとってとても心地よい場所でした。

 

 

人に話すと不安が解消されや怒りがおさまり、心に余裕を持ってりんちゃんに接することができるようになってきました。

 

先生方のアドバイスや、先輩ママさんの書いた書籍もたくさん読み参考にし、叱ることで正そうとすることが間違いだと気付き、褒める回数を増やしました。

 

例えば、要求が通らず叩いてくる時、いつもは3回叩いてくるのに1回でやめれたことを「我慢できてえらいね」と言うように心がけました。

 

しかし正直、辛いです。

私も一応、生身の人間なので嫌なことをされて、それをしてきた相手を褒めるなんて本当はしたくありません。

 

でも、りんちゃんの場合、私が怒鳴り散らすと、遠くを見つめ小さな声でぶつぶつ独り言を言うようになってしまったのです。

 

これでは息子の心が壊れてしまうのではと考え、自分の接し方や行動パターンを変えようと決意しました。

 

 

あの頃は、右も左も分からず、ただただ怒ることしかできなかった私。

このどうしようもない気持ちを聞いてくれる子育て広場の存在はとても大きかったです。

 

困りごとを相談すると「大変ですよね、お母さんとても頑張っていてすごいですね」と言ってくれることがどれだけ心の支えになったか。

 

あの頃の私は、誰も分かってくれない・当事者じゃないくせにと、やけくそになってました。

でも、子育て広場の先生は何百人もの子どもと親を見てきているため、ほしい答えをピンポイントでアドバイスしてくれました。

 

もちろん全てがりんちゃんに合った訳ではありませんが、一緒に考え支えてくれたことが、ただただ嬉しかったです。

 

 

もし、私と同じように、誰も分かってくれないと思って苦しんでる方がいらっしゃいましたら、誰かに話を聞いてもらうと心が楽になるかと思います。

 

1人で悶々とすると余計なことばかり考えて心の元気がなくなってしまいます。

しかも、子どもは敏感なので連られてご機嫌が悪くなります。

まさに悪循環です…。

 

 

前向きになるきっかけをくれた先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。

昨日のできごと

 

※このブログは、自分への戒めも兼ねて備忘録として投稿しているので、もしも読んでて嫌な気持ちになる方がいらっしゃいましたら主旨をご理解の上、お付き合いをよろしくお願いいたします…。

 



昨日はとてもいいお天気だったので、家族4人で少し遠い大きい公園へ遊びに行きました。

 

たくさんある遊具の中で1番気に入って遊んでいたのは、ロープでできたアスレチックでした。
「パパ見て!ママ見て!」と張り切っていました。

 

2年前に来た時は、自分の体をうまく使えなかったのかあまり遊ばなかったけど、この2年で筋肉もついて背も伸び、できることが増え遊んでいてとても楽しそうでした。

 

疲れたので公園の近くのアイス屋さんでソフトクリームも食べ大満足の様子。

 

第2ラウンドで小さい公園にも行き、砂場で魚釣りをして遊びました。

その後、ヘトヘトになって帰宅し、お風呂に入って、晩ごはんにピザを食べ、またお風呂に入って、あとは寝るだけって時に「板チョコアイス食べたい!」とニッコニコで冷蔵庫から持ってきました。

実は、
・朝起きて板チョコアイスを食べ
・小さいプリングルスを食べ
・移動中カルピスソーダ500mlを飲み
・公園の帰りソフトクリームも食べ
・ピザと一緒にメロンソーダも飲み
あきらかに今日1日の砂糖の摂取量が多かったため、私は「食べ過ぎ!ダメ!」と言ってしまいました。

「食べたい!食べたい!今食べたい!」と諦めないりんちゃんに「ダメだと言ってるでしょう!」と怒る私。

どちらも譲らず…
イライラMAXのりんちゃんは、私の左の小指を捻り、パジャマのズボンを引っ張り、食べたい気持ちをぶつけてきました。

「今食べてなくなっても、もう買ってこないからね!」と言ったら、「いいよ〜、今食べたいも〜ん」と言い返してきました。

まさに、あ〜言えば、こ〜言うってやつです。
私は、カチンときてしまい「アレクサ!言うこと聞かない人がいる!鬼を呼んで!」と助けを求めました。

鬼を呼ばれたくないりんちゃんは「ママ!ごめんね!ママ!ごめんね!」と泣きながら謝ってきます。

「食べ過ぎだからダメよ!」と釘を刺し、「アイス食べたかった」とふてくされながらりんちゃんはお風呂へ戻りました。


私も怒り過ぎたなと反省し、お風呂にいるりんちゃんに「アイス食べるの我慢できてえらいね」と言ったら、言ったのが悪いとお風呂のお湯をかけてきました。

カーッとなった私はさらに追い討ちをかけるように怒鳴り、りんちゃんは泣いて謝っていました。

「何に対してのごめんねかわかってるの!?」と言うと「ごめんねって言ってる!」を繰り返すばかり。
「もういいよ、ママがいなくなればいいんでしょ?」と、とことん追い詰め、傷つけてしまいました。

 

 

はぁ〜、私は何やってんだか…本当に後悔…。
今まで積み重ねてきたものが一気に崩れたような気持ちになりました。
毎回こうなると、私は後悔の気持ちで押し潰されそうになり、気持ちの整理ができず、りんちゃんに優しくできなくなります。

 


お互いに少し落ち着いた頃、仲直りしたのですがスマホの釣りゲームがうまくいかないとプチ悪たれをしてきたので、一緒にいたらまた怒鳴るかも…と思い、次男のハルちゃんを寝かせようと寝室へ。

添い乳しようとすると、後からついてきたりんちゃんが「りんちゃん真ん中〜」と寝かせる場所を独り占めして寝れず。

仕方ないのでパパの部屋に移動し、ハルちゃんに添い乳して寝かせました。

 


添い乳をしながら、今日のことを振り返り、怒り過ぎたなと反省しました。

 

少ししてりんちゃんが「板チョコアイス食べたい」と言ってきました。

先ほどは「ダメ」と言って大暴れだったので「いいよ、その代わり半分にして」とお願いしてみました。

が、しかし、「全部食べたいの!」と諦めません。

 

私1人じゃ無理だと思い、私の母(ババ)に電話しました。
ババ曰く、
・「板チョコアイス食べていいけど、食べたらおやすみできる?」と食べることを許可してその後に繋がる約束をさせる
・見たら我慢できない特性なんだから、食べるのダメは通用しないし、まだ我慢する訓練してないでしょ
・今は摂取量を問題にしている場合じゃないでしょう…板チョコアイス見ちゃったんだから
とのこと

いつもなら食べることを許可して、食べたらおやすみねと約束できていたのに、今日は心配になるぐらい食べてたので「いいよ」と言えませんでした。

 

 

またこういうことがあったら、食べる量は置いといて、食べるのはいいけどと約束を提案するようにしようと思います。


何をどんなに食べていても、見てしまったら我慢できない特性なので、こちらが折れるしか今は手段がありません。

 


結局、板チョコアイスは全部食べました。

 


その後、約束通り歯をガッシガシ磨き、パジャマに着替えてる時「ママさっきはごめんね」と謝ってきたので「ママもごめんね」と再度仲直りし、パパが絵本を3回読んで、15分ほどお話しして寝ました。

 


私が怒鳴りつけたことは、ずっと忘れずにいるんだろうなと思うと心が痛いです。
ババに「お湯かけられることだって些細なことでしょ、そんなことで怒り爆発なんて」と言われ、本当に情けないなと反省しました。

そして、ちょっとでも「りんちゃんいい加減にして…」と思ってしまった自分が本当に情けないです。


そんなことを思うのはいけないのに。
私もロボットじゃないから感情があるとはいえ、大切な我が子に対してそんなことを思ってしまい自己嫌悪に陥りました。



りんちゃんは、ハルちゃんに添い乳してる時と、パジャマに着替えてる時「ママだーいすき!」と言って抱きしめてくれました。

 

好きなものを食べて死ぬわけじゃないんだから、そこまで頑固にならなくてもよかったなと思いました。


しっかり反省して考え方を切り替えて、明日に繋げていきたいです。

 

ジジより、
・謝って終わりではなく、また同じことを繰り返さないためにはどうしたらいいかを落ち着いてる時に話し合う。
・お母さんというのは、無駄なくらい元気過ぎる方がいいよ。
・子育てはある意味実験だから、いろんなパターンを試して、失敗と成功を繰り返し、りんちゃんに合う成功例を蓄積する。
・あなたが怒鳴るのを自分で止められないなら、そんな時はあらかじめパパに止めに入ってと頼んでおいて、パパにりんちゃんの正義のヒーロー役になってもらう。

そうすればパパの偉大さに磨きがかかる。
とアドバイスされました。

 


その通りだと思います。

 

お母さんは家族の太陽なので、感情の波を少なくし、いつでも元気に、そして冷静に対応できるよう日々精進あるのみ…と猛省しました。

 

さあ、明日もがんばるぞ~~~~~

④夫に理解を得られるまでの日々

 

昨日、公開の『劇場版 鬼滅の刃』を観に行きたくてウズウズしています。

りんちゃんと2人で「アレクサ〜!リサの紅蓮華かけて〜!アレクサ〜!リサの炎かけて〜!」とお願いして映画館に行けない悔しい気持ちを歌って踊って発散しています。

 

 

 

さて今回は、夫に理解を得られるまでの日々についてお話ししたいと思います。

 

 

夫はとても温厚な性格で、私のような爆弾女とよく結婚したな〜と思うほどの優しいメガネくんです。

 

そんな夫も、何においても敏感なりんちゃんに少し違和感を感じていたようです。

 

それを確信に変えたきっかけは、ジジが勧めてきた発達障害の検査の話でした。

 

ジジは新生児の頃から見抜いていたようで、「これから先、子どもと親は一生を通して発達障害と付き合っていくことになるから、家族3人で話を聞きに行きなさい」と言ってきました。

 

 

夫は、まだ3歳前だし早いんじゃないの?とあまり乗り気ではありませんでした。

 

検査の予約は数ヶ月待ちが当たり前で、私としては早く検査を受けたかったので、半ば強引に休みを取ってもらい3人で病院へ行く事にしました。

 

夫は「発達障害じゃないですよ」と言われることをほんの少し期待しつつ、覚悟を決めて病院へ向かっていたようです。

 

 

検査結果は、『自閉スペクトラム症ADHD注意欠陥多動性障害の特性あり』という診断でした。

 

夫はほんの少し悲しそうな顔をしているように見えました。

私も覚悟を決めて病院へ行きましたが面と向かって診断名を言われ、フラッとしてしまったことを今でも覚えています。

 

 

 

診断されたことは、まるで親子3名が死刑宣告されたようにも感じましたが、診断の有無に関わらず、りんちゃんは昨日と変わらず、今日も明日もまだ自分のことを理解できずに生きていかなければならないとも思いました。

 

 

診断を受けたことのメリットは、りんちゃんに起きている「生きにくさ」に親として真正面から向かえるようになったことです。

 

 

主治医の先生は、「まだまだ伸び代があるからこれからどう育てていくかが重要だ」とおっしゃっており、帰り道、夫と私はりんちゃんのためにできることを精一杯やってあげようと誓いました。

夫婦であると同時に戦友として絆を深めました。

 

 

発達障害について調べると、

・家族が認めない

・家族の理解がない

・親として受け入れられない

という意見を目にします。

 

“自分の子どもが強いこだわりを持って生まれてくるわけがない”

と信じたい親の気持ち痛いほどわかります。

 

もしも、発達障害でなければ…と思ったことは数え切れないほどあります。

 

ただ、そういう考えが生まれたのは、りんちゃんと本気で向き合うようになったからなのではないのかなと思っています。

 

子どもに対して何の感情もなく過ごしていたら、発達障害でなければという考えは出てこなかったと思います。

 

もっとこうなってほしい、もっとこうしてほしい、という期待が強くなったから。

 

そして、本気で向き合うために欠かせないのは、家族の理解と支えだと思います。

誰からも理解されずに過ごしていたら私は今どうなっていたか想像するのも怖いです。

 

我が家はありがたいことに周りの方の理解がある中でりんちゃんを育てることができています。

 

こんなに恵まれた環境は奇跡としか言いようがありません。

 

夫を始め、家族や周りの方には本当に感謝の気持ちででいっぱいです。

 

 

夫とは戦友とかっこいい表現をしてますが、お互い頑張り過ぎて八つ当たりし、ケンカすることもあります。

そのほとんどは私が一方的に怒ってます…。

夫よ…すまん。

 

 

③りんちゃんを責めた日々

 

幼稚園のお見送りで外に出たら、あまりの寒さにびっくりしました。
雪虫も飛んでいて雪の降る日も近そうです。
毎年スタッドレスタイヤへの交換をギリギリまでせず慌てるので、今年こそは早めにタイヤ交換するぞ…

 

 

さて今回は、うまくいかない育児にイライラし、りんちゃんや家族に当たり散らしていた頃のお話です。

 

 

あの頃の私の気持ちを整理しながらメモしたので、少しでも同じ困り感を持っている方の手助けになればと思っています。

多少聞きづらい表現があるかもしれませんが、当時の気持ちを素直に書いたのでご理解ください。



当時の私は寝不足や夫の帰宅が遅いこと、りんちゃんが全く言うことを聞いてくれないということにとてもイライラしていて、りんちゃんと夫に当たり散らしていました。

 


私の性格上、何事も手を抜くことがとにかく苦手で、何でも完璧にこなしたいと思っており、泣いているりんちゃんを後回しにして家事をすることも多々ありました。

 


今になって思えばりんちゃんからの逃避だったのかもしれません。
「忙しいの見ててわからないの?黙ってiPad見ててよ」など、とてもひどいことを言ったのも一度や二度ではありませんでした。

 


りんちゃんが歩くようになった頃、出かけるので「鍵を閉めるから待ってて」と言っても言うことを聞かず、アパートの階段を1人で降りようとするりんちゃんに「何で危ないから待っててがわからないの!?」と怒鳴り、心の中で階段から落ちてもしょうがないか…と思ってしまった時もありました。
ハッとして我に返り、一瞬でもそんな考えをした自分が嫌になり、さらに自分を責めて余計落ち込んでいました。

 

 


あの頃のことを思い出しながらブログを書いているのですが、当時の私はどうやってりんちゃんと暮らしていたのかあまり記憶がありません。

 


何をして遊んでいたのか、何を食べていたのか。


こんなこともあったな〜と思い出すのは、嫌な記憶ばかりです。


ちょっと遠いショッピングモールへ出かけるだけでも一苦労。
チャイルドシートに乗りたくないと大暴れ、乗ったと思えば着くまでギャン泣き、着いたと思えばカートに乗らないで抱っこ。

子どもと出かけることがこんなにも難しいことだったなんて知りませんでした。


その頃、りんちゃんの発達障害に気づいていなかったため、りんちゃんの気持ちを優先せず私に合わせて行動していたことがお出かけを難しくしていた原因の一つだったと思います。


りんちゃんからしたら、何でやりたくないことをやらせるの?と言いたくなりますよね。

 


結果、お互いにイライラしてしまい私は怒鳴る、りんちゃんは癇癪を起こすという悪循環になっていました。


怒鳴られてるりんちゃんは何に怒鳴られているかわからず、怒鳴っている私は「お母さん失格だ」と自分自身を追い詰める。

 

1番辛かったのは、寝顔を見た時です。
どうしてこんなに愛おしくて、かわいくて、大切なのに、毎日毎日ガミガミ怒らなきゃならないんだろうと自分のしていることに後悔し泣く夜もありました。

 

 

 

今だからわかることは、子どもを怒鳴って泣かせて解決するのではなく、子どもが何について納得していないのかを見極めることが大切なことだったと思います。


言葉が未熟な場合、聞き出すことができず苦労するかと思います。
なので、そこは親が冷静になり「こうしたかった?こっちがよかった?」と代弁して気持ちに寄り添う姿勢を見せると子どもは何かしら答えてくれるはずです。

 


私もまだまだ修行の身。
未だにりんちゃんのことで頭にきて、必要以上に怒ってしまいますが、そんな時はりんちゃんに「ママしつこい!!」と言われてしまいます…とほほ…

 

きっと子どもは完璧な親よりも、自分に寄り添い1番の味方でいてくれる親を求めているのだと思います。

 

子どもを怒鳴って泣かせて制御するのではなく、子どもに寄り添って解決への道を一緒に探す親になりたいなと私は思っています。

 

これからも広い心で毎日のトラブルを笑い飛ばせる母親を目指します…。

②自分の子育てを責め続けた日々

 

最近、嬉しかったことは3年ぶりに行った歯医者で「虫歯はありません」と言われたことです。

人生初の虫歯0に、ひゃっほーーーいとなりました。

この人生、何度歯痛で泣いたことか…

たかが虫歯されど虫歯…

本当に虫歯は怖いので定期的に歯医者へ行くことをおすすめします。

 

 

 

さて今回は、自分の子育てを攻め続けた日々についてお話ししたいと思います。

 

 

だんだん大きくなるにつれ自我が芽生えてきたりんちゃんは、気に入らないことがあったり、納得できないことがあるとパニックを起こし、30分以上大泣き大暴れでとても手がつけられませんでした。

 

細長い棒状の電車のおもちゃを振り回し、そのおもちゃが折れるまで叩きつけ、それでも暴れ足りないと私を叩き、髪を引っ張り、噛み付いてくる、そんな毎日でした。

 

言葉を理解できないりんちゃんを、言葉で叱り、それでもいうことを聞かないと大声で怒鳴り散らしていました。

 

それはそれはもう、怒鳴ってばかりのお母さんでした。

言うこと聞かないと怒鳴る、失敗すると怒鳴る、キャパオーバーになるとりんちゃんから逃げたくてトイレに隠れて泣いたこともありました。

それでも私を慕ってくれるりんちゃんの顔を見るたび胸が張り裂けそうになり、「私はダメなお母さんダメなお母さん」と自分を追い詰めていました。

 

言われてる本人は何も感じず反省することもなく、私の子育てって間違えてるのかな?とか、周りの人は私とりんちゃんを見て躾がなってないと冷たい目で見ているんだろうなぁ、とネガティブな考えばかりするようになりました。

 

あれだけ自信があった、“いいお母さん”になることは私には無理なんだなぁと、何か心がポキッと折れる感覚に襲われていました。

 

 

 

正直なところ、今も泣いて暴れることはあります。

ですが、ピークだった2〜3歳の頃と比べると暴れ方に変化が見られます。

何に怒っている、何に悲しんでいる、何に嫌だと感じている、ということがわかるようになったからです。

それは言葉の発達が大きく関わっているのだと思います。

 

2〜3歳の頃は、いわゆる宇宙語で何を話しているか全く理解できませんでした。

その代表が、

・「おっほわー」

・「あっからからからから」

・「うじゅっかいね〜」

です。

 

「おっほわー」は、お風呂で魚に見立てたタオルを水面へ着水させるときに言っていたので、水しぶきか、魚の声なのかなと思いながら聞いていました。

 

「あっからからからから」は、何か長い文を話したい時に使っているように見えました。

「あっからからからから」を通して私たちにもっと複雑なことを話していたのかもしれません。

 

問題は「うじゅっかいね〜」です。

未だに解読できていません。

テレビを見てても、楽しくても、悲しくても、「うじゅっかいね〜」と言っていました。

悔しいことにどんな気持ちの言葉なのかわからずじまいです。

 

 

 

そして、3歳後半からだんだんと話している内容を理解できるようになってきました。

幼稚園やデイサービス、療育に通い始めたのがよかったのかもしれません。

 

今となっては、口から産まれてきたのでは?と思うほどよくしゃべります。

本当に、よくしゃべります。

 

あの頃のりんちゃんは、こちらの話しは理解できても、自分の考えを思い通りに伝えられず辛かったんだと思います。

ですが、今にして思えば宇宙語だった頃もそれはそれでかわいかったんですよ。(親バカ)

 

 

 

そういえば、昨日嬉しいことがありました。

晩ご飯を食べていたりんちゃんがイスから降りて「うんちうんちうんちうんちターイム!」と言ってきたので(こんなうんち宣言は初めてでした)、「はるちゃんにおっぱいあげてるから、お兄さんパンツからオムツに履き替えて!」とお願いすると「オムツはゆっくり履かないと破れちゃうんだよね!あ、ちょっと急いで履いちゃった!まぁ、いっかー!」と言いながらオムツ履き替えていました。

“お願いした内容を理解し、行動に移す”

簡単なことですが、できるようなるまでの道のりが長く険しかったので、たったそれだけのことが本当に嬉しく思えるのです。

 

 

 

会話をすることでりんちゃんの考えてを知ることができるようになり、何かあった時はまずりんちゃんの話を聞くようにしています。

りんちゃんの話を聞くことで「そんな風に思っていたんだね」と私自身も整理できるようになり、怒鳴ることも0ではないですが、ほぼないです。

 

りんちゃんと会話が成り立つようになったのは、我が家にとって大きな大きな一歩となったのでした。